幸せママになる¨しなやか¨子育てカレッジ 子育てカウンセラー 唐澤ひとみです。
今回のブログは、私の保育者人生を大きく変え、私が保育者として、どうのようにご家族や、子どもたちと関わっていこうか、一人の人間としてどんな保育者でいたいのかを考え、人生を大きく変えたといっても過言ではない、あるお母さんとの出会いについてお話したいと思います。
保育者は、保育をするもの
でも、家族との付き合いは保育だけでなく、ご家族の人生もお預かりし、一緒に子どもたちの成長をともに喜び、時には、理解しあえるよう意見をすり合わせることもおおいにあります。
そして、それは、どのご家族同じものではありません。
泣き笑い、苦労を共に感じたご家族の数々、
時には、言いたくないことを言わなくてはいけないこともありました。
私が、20代で子育てカウンセラーを取ろうと決めた、きっかけが今日のお話です。
お母さんの心に寄り添いたくて、私が子育てカウンセラーを
目指した出来事
我が子をベビーカーの屋根で隠しながら登園する母の
慌てた様子に胸が痛かった・・・
私が、現役幼稚園教諭の25歳の時、このお母さんの長男を4歳で受け持ちました。
弟がいることは知っていましたが、いつも、下の子は園に連れてきていなかったので、
初めてベビーカーを押して登園してきた日を鮮明に覚えています。
「おはようございます」と挨拶したとき、
全く顔が見えない状態で深々とベビーカーとブランケットで覆う違和感、そして、いつものお母さんとは、明らかに違い、急いで通り過ぎる、慌てたお母さんの様子でした。
私に、声をかけないで…
こっちに気づかないで…
子どものこと、みんなの前で聞かないで…
と言っているかのような、言葉のない気持ちを感じました。
毎日、そんな朝の状況があり、私の中では、お母さんの見せたくない心の内があるのだろうと考えるようになりました。まだ、若いその時の私には、今のままでは理解できないだろうと思い、今できる事をまず、取り掛かりました。
その出来事から、お母さんと信頼関係を築くことを意識し、少しずつ距離を縮めていけるように、毎日お兄ちゃんの出来事や対応をメモで渡し、安心感を持っていただけるように努力しました。
夏休み前の面談期間に、お母さんと話す機会がありました。
いつも、お手紙ありがとうございました。と、その時、初めて弟のことを話してくれたのです。
~お母さんの話より~
「次男は、健診で、広汎性発達障害、自閉症ぽいと言われた…言葉もなかなか出ないし、癇癪起こすし、年齢にあった成長が感じられない」
「私は、下の子を連れて外に出ることが、嫌で嫌で仕方がなくて、なかなか向き合うことができてません。かわいいけど、主人が、あまり声をかけていなかったりする姿をみて、自分が頑張るしかないと思いました。「でも、どうして、うちの子が…」「育てていく自信がない」「私の子どもです。って幼稚園で話すのが怖くて」「お兄ちゃんが優しくて助かります」(省略)
とお母さんから状況と感情がきけました。
この時の面談では
お母さんと定期的に、保育後面談をしたり、ご家庭での様子を聞いたり、療育センターとの連携などいろいろ提案できる材料を準備しながら次年度に入園するかどうかの話もしていきました。
今の私には、できる事に限界がある!と思い、大きな決断し飛び込んだカウンセラーへ
私の通っていた母園の園長先生に相談しました。その1か月後から8年間仕事後に夜間ゼミに通いました。
まわりには、現役精神科医の先生や校長先生、教師、保育士、療育センターの先生など多くの皆さんが参加していました。
講座は、参加型で自分の今、直面している話を聞いてもらえましたし、あらゆる家庭の事例を話してくれる
現場に役立つことばかりでした。
その時の若い私は、恥を承知で毎回質問や自分の対応を話をさせていただきました。
講師の先生は、精神科医。アメリカノースカロライナ大学医学部、精神科臨床教授。
私には、恐れ多い有名な方だったので講座の前に挨拶をして、こんな若い私でも皆さんの前で発言させていただいていいですかとお話しに行ったくらい、園児のことをどうにか救いたかったのです。
快く、「素晴らしいことですよ、どうぞ、聞かせてください。」
その言葉に救われた思いでした。
お母さんにまっすぐな思いを伝えました。
内容は少し省略しますが
ご家族は、まだ療育を受け入れられないとお話がありました。
そのことを踏まえて。
私がお伝えしたこと一部です。保育者であり、一人の人として真剣に覚悟をもって話した記憶があります。
私からの話(一部記録記述より)
*〇〇くんのこれからの人生、山あり谷あり、ご苦労が多いかもしれませんが、ご家族の方と一緒に喜びも辛さも感じながら前向きに子育てができるサポートをさせていただきたいと思います。我が園で過ごしてみませんか?と伝えたこと
*はっきり先にお話させてください。良いことを先にお話ししたいところですが、今回は先にデメリットやお母さんが苦しくなる時、困ることを先に話させてください。
〇〇くんが、クラスの環境が辛くて部屋に居られなくて、退出してしまうことや
ストレスがたまって声をあげたり、家庭でも夜泣きや食欲不振、不安定なことが出てきて大変にもなるかもしれない。また、クラスの友達から、○○くんの様子を聞いたり、聞かれたりするかもしれません。
不安が募ったり、起こる出来事に気持ちが揺れることもあると思います。
私は、その時々で、しっかり情報交換をして、○○君の大切な対応をさせてもらいます。
*まずは、環境に慣れ、担任と関係を築いていきます。
*気持ちが安定してきたら、少しずつ、クラスに居られるように促したり、友達との関りをつくっていきたいと思います。
*すぐには、ご両親が喜ぶ成長は見られないかもしれませんが、いろんな友達の中で生活することでいい刺激ももらえ、脳の活性化や心の成長が見られてほしいと願っています。などなど
入園半年前に、話したことを覚えています。
そして、その時、障害のある子どもと向き合うことが怖いとそっぽを向いていたお父さんが、
「お願いします」と電話を頂いたとき、
「保育することだけでなく、家族と関わる、人生を預かる」大切な仕事なんだと強く感じました。
ここから、そのご家族と長くご縁が繋がっていきました。3年間担任になり、卒園後から成人した教え子は、今も手紙をくれます。
勇気をだして決断されたご家族 園生活の始まり
お子さんにとってのスタートが、他のこと一緒の入園がいいとは思えず、
クラスが落ち着く6月をめどに入園を提案しました。それまでの2か月間は、幼稚園に遊びに来る感覚で園庭を見たり、幼稚園に挨拶に来たり、できそうなことを日課にしていきました。
一部紹介していきます。
目の前の子が負担にならないスタートとは…
つい、園の流れ、クラスの活動の型にはめすぎですが、ここは、スムーズに環境に慣れていくことを大切にしました。
①登園時は、すでにスモックと短パンで登園してもらう
②安心材料を保育室に用意
・ご家庭のおもちゃ…新幹線、アンパンマン、おままごとのケーキなど
③ノンタンの絵本
④裸足で過ごしたがる(危険のない範囲)
⑤自由に過ごしてみる。本人の興味関心のあるものをさぐる。
また、クラスの子どもたちの反応や関りを見ることができる。
少しずつ生活習慣や先生との関りを深める
自分の居場所
自分が頼れる人
毎日の生活で感じてこれていると、成長が見られてきます。
そのタイミングを捉え、
①習慣化していく
・基本的な生活習慣
はだしから上履きを履く
トイレにみんなと行く
座っていられる時間や教室に居られる時間を増やしたり、自分で戻ってこれる
「ありがとう」「ごめんね」「おはよう」「バイバイ」を言える
ご飯は、食べられるもので、長時間は座っていられないため、好きなノンタンの絵本を置いて
一緒に食べる
②人との関りを増やす
担任はもちろん、クラスの友達との交流を増やす。
音楽がすきな〇〇くんは、ピアノや曲を流すと踊り始める。
友だちは、それを見て、○○くん、上手!と言って一緒に踊る。
彼の好きなことで、友達を巻き込み一緒に楽しんだり、人がいること、交流の楽しさを
感じてもらう。
1か月後には、
友だちの身体をポン!とタッチして挨拶したり、苦手な絵の具で色塗り出来たり、
名前を呼ばれて、手をあげてお返事出来たり、ぐーんと成長が見られはじめて
笑顔の多い姿をご家族に報告することができました。
子どものペースで成長を促すことの大切さ
できる事が増えるとつい、欲が出がちな大人。
そこは、しっかり目の前の子がどうしてほしいのかを忘れてはいけません。
3歳児での1学期は、園になれること、先生と仲良くなること
それを上回る、友達との交流や活動に参加することができて、感動しました。
2学期は、いよいよ、運動会があります。
園でどのように参加させていけるか、ご家族と相談し、何パターンものケースを想定して、2学期の行事へ取り組みました。
障害のある子は、個々それぞれ持つ個性があります。
どうしたら、その子らしく楽しめるかな?
クラスの友達もどんな風に、障害の子を受け入れサポートしてくれるだろう
園の保護者から注目を浴びて、ご家族の印象が悪くならないか
クラス運営しながら、様々なことを配慮して進めていきました。
運動会は、感動するほど大成功!お遊戯もみんなと円になって踊れたし、かけっこもピストルが怖いからと
クラスの子が声で言うことになり、みんなが喜び楽しい時間でした。
その子が喜ぶことをたくさん見つけてあげる事が幸せへの一歩
今回は、一人の自閉症の子を取り上げていますが、
これまで、受け持ってきた様々な障害のある子の嬉しい成長の裏には
【その子のペースを大切にすること】
【その子が喜ぶことをたくさん見つける事】
無理にさせようとすることに、力入れすぎるとうまくいかないということです。
その子の持つ特性を理解し、愛し、可愛がること。
ご家族と同じような気持ちで関わることで、安心できる居場所をしっかり与える事でした。
本来持つその子の力をどう、引き出してあげられるかが、
求められていると感じました。
障害の子を育てているママへ
18年間の幼稚園教諭人生で、様々な障害のある子どもを受け持ったり、交流保育に参加してもらったりしてきました。
ご家族の心の内を伺うと、話しきれないほどの戸惑いと不安、受け入れるには時間がかかると涙ぐまれるお母さん。お腹の中で育つ我が子を思いながら未来の家族を描いていたでしょう。
お腹を痛め、命を懸けて出産し、生まれてきた子を抱いたときの喜び
その時の、話を聞かせてくれたお母さんたちは、本当に強く愛情たっぷりです。
そんなときの医師からの報告。または、年齢ごとの健診での知らせ。
一瞬、何が起こったのか…わからなかったことでしょう。そして、つらかったことでしょう。
私が20代の時より、今は情報も多く、療育のサポートも充実し始めているかもしれませんね。
私に何が、できるのか
どんな力になれる事があるのか
わたしには、あなたのミカタになれます♡
子育てで悩みがあるのに、そんなの当たり前だから・・・と我慢しているママたち。
聞いてほしい、しっかり克服したい、
自分の子育てに自信が持てたら、自分も家族もみーんな幸せなのに。
私には無理かな。と心が元気ないママこそ
話してみてください!
あなたにできる子育てや行動変容で、幸せママになりましょう!
子どもが可愛がれない
愛せない
抱っこができない
そんな辛さをお持ちのママもいらっしゃいます。
理由はみんな違います。
自分を知るのが怖いかもしれませんね。
どうせ、私なんかと思っているかもしれませんね。
時間はかかるかもしれませんが、あなたのペースで心を元気に
しなやか子育てできるようにしていきましょう♡
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先着順ですので、ご了承ください
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