バーストラウマってなに?
バーストラウマは日本語で「出生時心的外傷」のこと
生まれた時の様々な出来事によって赤ちゃんに出来てしまうトラウマのことです。
ほとんど記憶のない時に出来たトラウマが、
人生に大きな影響を与えてしまっていると言われています。
≪妊娠期間中のストレス例≫
- 出産が怖い
- 産むことをためらう
- つわりがひどい
- 望んだ性別ではなかった
- タバコやお酒を飲んでいた
- 母親自身が強い不安や孤独感を感じて過ごしていた など
≪出産時のストレス例≫
- へその緒が絡まる
- 帝王切開
- 逆子出産
- なかなか子宮口が開かない
- 赤ちゃんが下りてくるのに時間がかかる など
≪出産後のストレス例≫
- 主産直後の母子分離
- お母さんが赤ちゃんに触れない、抱かない、会いたがらない
(生後3か月くらいまでの母子関係) - 母子どちらかとの死別
妊娠中のお母さんが感じた感情やストレスが、
直接赤ちゃんに伝わっているので
望まない妊娠や出産することに対する不安、家族に感じるストレス、
また、周囲の何気なく発する
「男の子がいいな~」「女の子がよかったな~」など自分とは別の性別を親や周囲が欲しがった場合も
赤ちゃんには伝わっているんです。
自分は望まれていないんだという意識が潜在的にインプットされてしまい、トラウマになりやすくなります。
バーストラウマになりやすい
出産
順調に出産を迎えた場合でも、一番注意しなければならないのが出産時です。
実はこの時が一番バーストラウマになりやすいと言われています。
出産は、母子共に命懸けの共同作業。
その時に感じた苦痛や、それまでお母さんのお腹の中で守られていたのが突然無機質な分娩室に変わり、環境の変化などが赤ちゃんにとってストレスになってしまいます。
苦痛と環境の変化が同時に起こるというのは、かなりのストレスになると想像できます。
出産後の子どもの症状
≪バーストラウマを抱えた子どもの様子例≫
- なかなか泣き止まない
- 場所選ばず公共の場や人前でだだをこねて終わらない
- わけもなかく不安や苦しさ、怖さを感じてしまう
出産後のスキンシップの重要性
無事に生まれた後は、親とのスキンシップをなるべく多くとらせることが重要です。
お母さんのぬくもりと心音を聞かせ、母子ともに安心できる時間。
苦痛やストレスを和らげてあげることで、バーストラウマが解消されるとも言われています。
すぐに抱くことができないお母さんにも、何とかしてスキンシップを取れる方法を看護婦さんと考えたりしながら愛情を注ぐ時間を作ることが大切になります。
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バーストラウマの影響が
大きいと
赤ちゃんの持つ本質や環境にもよりますが、
満たされない欲求や赤ちゃんの時に経験した傷によってトラウマになります。
親の抱いた感情やストレスを感じていた赤ちゃんは
「生まれてきてはいけなかった」という気持ちが心の根につくられると、
「生まれてきてよかった」と思いたいという欲求が強くなります。
出来上がった欲求が沢山あれば、それが満たされない度合いも増えてきます。
そうすると、幼少期の満たされない欲求というのが増えてきて、
様々なカタチで成長過程で子どもの様子が表れてきます。
バーストラウマによってつくられたトラウマで大人になるとどんな影響がでるのか
バーストラウマが沢山あると、
生きているだけで何となく不安があったり、
自分の存在価値への否定感
(自分は、無価値だと思うとその感情を隠そうと
仮面をかぶった自分を演じてしまう人もいます)
生きていてはいけない
といった、潜在意識の深い精神ダメージとして残っているために
人間関係やお金、健康面などで様々なトラブルが起こり、
生きづらい人生を歩んでしまいます。
内なる声を感じ切り癒される
幼稚園教諭の時に、教え子でお腹の中にいた時の話や赤ちゃんの時に言われた話をする子に逢いました。
不思議な感覚になる話に今でも忘れられません。
その時に話したことをお母さんに話すと確かにそんな話をしていたという点と点が繋がるエピソードがあります。
妊娠中のお母さんが感じた感情やストレスが、直接赤ちゃんに伝わっていたという証にもなりました。
認識されていない部分で形成されたトラウマですが、大人になって、生きづらさを感じている人も、自分の内なる声に耳を澄ませると、ふと何かが甦ってきたり、気持ちを感じ切ることで癒されていきます。
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