【区立小6年生】マインドハグ特別授業|子どもが自分の気持ちを大切にする時間

マインドハグアシスタントレポート

2026年10月3日、足立区立西伊興小学校の小学6年生を対象に、マインドハグ特別授業が行われました。

今回は、私がメイン講師として授業を担当するのではなく、4クラス全体をサポートするアシスタント・全体責任者として参加しました。

各クラスの授業の様子や子どもたちの反応、先生方との関わりを見守る中で、改めて感じた「安心して自分の気持ちを表現できる場」の大切さについて、今回はレポートとしてお届けします。

4クラスとも、陽の光が心地よく入る明るい教室でした。

授業を受ける環境もクラスごとに配慮されており、机の配置も通常の並びやコの字型など、それぞれ工夫されていました。

授業前には担任の先生方にもご挨拶をさせていただき、あたたかく迎えていただきました。

教室には、子どもたちが持参したぬいぐるみが並び、ぬいぐるみを抱えながら友達と話す姿も見られました。

「小さい頃から使っている」

「落ち着くから選んだ」

「肌触りがいいから」

「大きさがちょうどいい」

など、それぞれの「好き」や「心地よい」を聞かせてくれました。

また、ぬいぐるみを持ってきていない子どもたちのために、先生方が教室にもぬいぐるみを準備してくださっていました。

持ってきた・持ってこなかったという違いを気にすることなく、みんなが安心して授業を始められるように配慮されていたことが、とても印象に残っています。

授業では、ぬいぐるみを抱きながら講師の後に続いて言葉を言ってみる場面もありました。

少し恥ずかしそうにしながらも、笑顔で参加する子どもたち。

普段とは少し違う活動に戸惑ったり、照れたりしながらも、そのときの気持ちを隠すことなく、それぞれの姿で参加していました。

特に印象に残ったのは、教室が少しざわざわしていたときのことです。

あるクラスでは、男性の担任の先生が子どもたちの隣に座り、一緒に活動に参加してくださいました。

「やってみよう」と言葉で促すだけではなく、先生自身が子どもたちのそばに入り、一緒にやってみる。

その姿を見て、先生の真似をしながら参加する子どももいました。

先生自身が「やってみる」姿を見せることで、子どもたちにとっても、

「やってみても大丈夫」

という安心につながっていたように感じます。

今回、とても心に残った場面があります。

あるクラスで、

「『~しなければならない』と頑張っていることはありますか?」

と尋ねたところ、ある女の子が、

「毎日、ぬいぐるみのマイメロディのお世話が大変です」

と話してくれました。

周りからは「ぬいぐるみのお世話?」という反応もありました。

と、ごく自然にその言葉を受け止めてくださいました。

その言葉を聞いた女の子が、とても嬉しそうな表情をしていたことが印象に残っています。

自分にとっては大切なことでも、周りから見ると「そんなこと?」と思われることがあります。

だからこそ、まずはその人にとっての「大切」を、そのまま受け止めてもらうこと。

それが、心に安心をつくる大切な関わりの一つなのだと、改めて感じました。

もう一つ、心に残っている出来事があります。

休憩時間、廊下にいると、ある男の子が私のところへ近づいてきました。

そして、ハートのクッションを指さして、

「ハートのクッション、触らせて」

とニコッと笑いながらクッションを抱え、スキップするように走っていきました。

その後ろ姿がとてもかわいらしくて、思わずこちらまで笑顔になりました。

その男の子は、授業中も積極的に自分の思ったことを発言していました。

「これを言ってみたい」

「こう思う」

そんな自分の気持ちを、自然に表現している姿が印象的でした。

授業中の姿も、休憩時間の無邪気な姿も、どちらもその子らしさ。

「思ったことを言っても大丈夫」

「自分のままでいて大丈夫」

そんな安心感があるからこそ、子どもは自分の気持ちや考えを、のびのびと表現できるのかもしれません。

私もその瞬間に立ち会わせてもらい、心がほっこりしました。

授業の中では、

「朝起きると学校に行くのがめんどくさい」

「宿題が嫌だ。苦手な教科はもっと嫌だ」

「お母さんに『塾に行っても意味がない』と言われて嫌だった」

「不安や焦りをそのままにしていたら、親に怒られて嫌だった」

といった気持ちも出ていました。

また、親の願いに応えようと、自分に厳しくしている子どもの姿もありました。

一方で、恥ずかしそうにしている子、友達をハグしている子、静かに自分のぬいぐるみを抱えている子もいました。

子どもたちの表現の仕方は、一人ひとり違います。

だからこそ、みんな同じように参加することを求めるのではなく、その子なりのペースや表現を大切にできる場が必要なのだと感じました。

授業を通して、

「自分の頑張りを認めることが大切」

「自分の気持ちも大切にする」

「自分を責めるのではなく認める」

ということを、子どもたちがそれぞれの形で受け取ってくれていました。

そして、

「マインドハグをやったら、なんだかホッとできた」

という言葉もありました。

自分の気持ちを大切にすることは、自分を大切にすることにつながります。

そして、自分の気持ちに気づけるようになると、相手にもそれぞれの気持ちがあることにも気づきやすくなるのではないでしょうか。

「自分も大切、相手も大切」

そんな感覚が少しずつ子どもたちの中に育っていくことが、安心できる人間関係や、自分らしく一歩を踏み出す力にもつながっていくのだと思います。

今回、メイン講師ではなく、全体をサポートする立場で参加したからこそ、授業そのものだけではなく、教室全体の空気や、先生と子どもたちとの関係、一人ひとりの小さな表情や行動にも目を向けることができました。

子どもが安心しているとき、ふと自分の気持ちを話してみたり、笑顔になったり、誰かを真似してやってみたり。

そんな中に、その子らしい姿が自然に表れていました。

学校は、子どもたちが多くの時間を過ごす場所です。

だからこそ、学力や知識だけではなく、

「自分の気持ちを大切にしていい」

「自分は自分のままで大丈夫」

と感じられる時間があることにも、大きな意味があると感じています。

今回のマインドハグ特別授業が、子どもたちにとって、自分の心を大切にすることを知るきっかけになっていたら嬉しく思います。

そして、これから先、迷ったときや苦しいときに、自分自身をやさしく支える力の一つとして、心のどこかに残っていてくれたらと思います。

私自身も、子どもたちの姿や先生方との関わりを間近で見ながら、改めて「安心できる場」の大切さを感じた一日でした。

一人ひとりの子どもが、自分の心を大切にしながら、自分らしく成長していけるように。

これからも、カウンセラーとして、そしてマインドハグの活動を通して、子どもたちの「安心」と「自信」が育つ時間を届けていきたいと思います。


幼児教育に携わってきた私は、子どものうちから自分の心を大切にすることを学ぶことは、とても大切だと感じています。

大人になるにつれて、自分の思い通りにいかないことや、自分とは違う考え方の人と出会うこともたくさんあります。

だからこそ、まずは自分自身を知り、自分の気持ちをありのままに受け入れる経験を、子どもの頃から重ねていってほしいと思っています。

自分の心を大切にすることが、自分らしく人と関わり、相手の気持ちも大切にできることにつながっていく。

そんな心の土台を、子どもたちと一緒に育んでいきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。