¨しなやか¨子育てカレッジ 子育て専門心理カウンセラーの唐澤です。
今まで、子育てママさん限定でカウンセリングをしてきましたが、
あるご家庭のママからパパの悩みを聞いてほしいとご相談を頂きました。
お父さんならではのお悩みをブログで紹介します。
子どもが二人でいたがらず・・・うまく関われない
*こんなご相談いただきました!
ママが、美容院にいきたいから、パパに、子どもを見ててほしいと頼まれました。
パパは、気分良く承諾したのですが、当日、子どもに話すと
「ママも一緒がいい!3人がいい!」
こんな風に言われ、パパは困り、落ち込んでしまいました。
この時に、パパは、よし、いいパパで頑張ろうとはりきっていたらしい。なのに
「パパのこと嫌なのか!」と怒ってしまったそう。
本当は、怒りたくないのに、つい感情が止められなかったというのです。
これは!ズバリ!
怒りたくないのに怒ってしまったパパの過去の心の傷からきています。
次の理由が考えられます。
①パパの幼少期のトラウマ
パパが幼少期に経験したトラウマが、子どもとの関係に影響を及ぼしている可能性があります。
過去の経験がパパの行動や感情に影響を与え、子どもとの信頼関係を築くのを難しくしているかもしれません。
②パパが自分の父親のようになりたがらず、いい父親像を持ちすぎる
パパが、自分の父親のようになりたくないと思っている一方で、
理想的な父親像にプレッシャーを感じている可能性があるかもしれません。
この矛盾が、パパと子どもの関係に複雑さをもたらすことがあります。
③パパ自身が、子どもとの関わり方がわからない
子どもとの関わり方に不安や自信のなさがあるかもしれません。
また、一方的にパパがさせたいと思う遊びと子どもがやりたい遊びがちがい
ズレが生じていることも考えられます。
子どもとのコミュニケーションや遊び方に関する知識や経験が不足している場合、
子どもとの時間を楽しいものにすることが難しいかもしれません。
では、どうしたらいいの?
状況: パパは、息子と一緒に仲良く過ごしたいし、何か父親らしいことをしてやりたいと思っています。
しかし、子どもはママがいないと不安を感じ嫌がります。
このため、パパはイライラし、怒りをぶつけてしまったということです。
具体的対応策について
①子どもの感情を尊重する
最初に、子どもの不安や感情を理解してあげましょう。
子どもは新しい環境や経験に不安を感じることがあります。
その不安を理解し、共感してあげることが大切です。
パパが嫌いで言っているのではないかもしれません。
②パパと子どもの対話
子どもと対話し、なぜママが一緒でないといやだと感じるのかを聞いてみるといいですよね。
子どもが具体的な理由を話すことで、その背後にある不安や願望を理解することができます。
まず、子どもの気持ちを聞いてあげる、寄り添ってあげることから始めてみましょう。
③パパの寄り添いプランの提案
子どもと一緒に、ママがいない場でも楽しい時間を過ごすためのアイデアを出し合いましょう。
例えば、特別なゲームや活動、子どもが楽しむことができるものを計画することで、子どもの協力を得やすくなります。この時は、パパがさせたいことの思いが強く出ていたのかもしれませんね。パパがさせたいことは、子どもに楽しさがわからないこともあります。
④感情のコントロール
パパ自身の感情をコントロールしましょう。
怒りをぶつけるのではなく、冷静に子どもとコミュニケーションを取ることが重要です。
子どもが不安定な状況であっても、パパが安心感を子どもに与えられるように努力しましょう。
今回のまとめ
いいパパで関わりたいのに、子どもが自分の思った通りに行かないと怒ってしまい
気持ちとは反対の行動をとってしまうという、なんとも辛い日々だったことが伝わってきました。
今回の相談は、パパの子どもの頃の傷つき体験からくるものかもしれません。
では、どうしたらいいのか
自分としっかり向き合い、過去の気持ちを受け止めてあげること。
そして、自分のいいパパ像は、自分でつくることばかりではなく、
子ども自身が、どんなパパでいてほしいのか、どんなパパが好きなのかを知ることで、
子どものこともより理解でき、親子の良好な関係を築いていけるでしょう。